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私が初めてブラジルの地でU-20のクラスとトップチームとの紅白戦を20分間体験した時、同じ一年目にミナス州の名門、アトレチコ・ミネイロのU-20対あのサンパウロFCを二度も世界チャンピオンにし、古くは1982年ジッコやトニーニョセレーゾのスター集団を率いてW杯を戦った、名将テレ・サンターナが指揮を執る、全国選手権の上位に位置するスター集団と紅白戦をした時の衝撃はいまでも忘れはしない。 FWには代表の元日産マリノスの得点王レナト、1982年W杯レギュラー、左足のキャノン砲、エーデル、同じく日産で大活躍し1982年W杯でセンターバックを務めたオスカーともう一人のセンターバック、ルイズィーニョ、U-20のブラジル代表モアシール(後にヴェルディ川崎時代にプレー)とにかく、この時のメンバーは強烈という他言い表せないほど、凄い経験。18年経った今も、鮮明に覚えている。ビリヤードのようにリズムよく速くボールが移動する芸術的なパスワーク。 私は恥ずかしい話だけど、18歳にしてこの連中のボールを紅白戦の中で触れた記憶がない。 「ボールを触ることさえ出来ない」こんな印象。普通獲れはしないけど、触ることはできるはず。 しかし、彼らのボールには触れることさえできなかった。身体能力には自信があった私だけど、身体能力もサッカーを知らなくては何の武器にもならないと感じた。 ブラジル人とサッカーをするとシャニムに走っている自分がバカに思えてくる。彼らは、何故か涼しい顔をして平然とボールコントロールし、あっさり抜いていく。ボールへの反応も断然速い。身体能力に自信がある自分だから通用するだろといつも言い聞かせていたけど、どうも日本でのリズムとは訳が違う。 スピードでボールを奪いに行けどもかわされ、行けどもかわされの繰り返し、20分で足がパンパンに張ってしまった。走りすぎていたけれど、自分のところへボールがお情け程度に来るとアピールしようと思って足の速さを見せるために縦に突破してライン際で切り返すが、切り返すのを読んでいたかのように自分からボールが離れた瞬間にあっさりボールを奪われ「オイ、ジャパ!!」と仲間に罵られる。 「サッカーのツボをこの連中、抑えている!!」と素直に認めざるを得なかった。「すげェーなこの国の連中、このクラスでこれなら代表クラスって宇宙人か?」 Jリーグのブラジル助っ人が来日合流して直ぐに活躍してしまうのは、この話を聞くとなんとなく伝わってこないかい?日本も確かにJ発足当初と比較したら大分レベルも向上したよね。でもそれは、凄い選手を呼べる財力と日本人の学ぼうという姿勢がマッチしたからに他ならない。 とにかく、凄い。こんな凄い連中とより多くの日本の人たちに体験させてあげたい。「とにかく凄いから・・・」といってその凄さを体験して貰いたい気持ちを20年近くずっと温存している。だってボールに触れることができない体験ってそうできないよ。 でも、その感覚に慣れてくるというのは、自分の成長も体験できるようになるよね。全く、何もできなかった小僧が今度は抜いてパスは出せる感覚が身についてくる。まだまだ信頼がないのか、パスがフリーでも周ってこない場面が多かった。思い出すと、「止める」「蹴る」その前に「観る」という単純な作業が単純にできていなくミスが多く、しかも身体の使い方を知らないから簡単にボールを渡してしまっていたからボールが来る分けないよね。あと「正直サッカー」を全部覆された形。ブラジル人のサッカーはいつも自分が有利になるための性格的にも攻撃サッカーであり絶対に屈することはない。つづく
by cojb_column
| 2005-11-26 00:10
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