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久しぶりに書こうと思う。内容は、育成年代のこと。
関東ジュニアユースリーグ、某カードを視察した。関東は僅か12クラブしかリーグに参加できない。過去の成績いかんで決定し、降昇格がある模様。 この12クラブの中で10クラブはJの下部組織で残りが地域クラブである。 今回の試合はJクラブ同士の戦い。 チームのタイプは一方は綺麗にパスを繋ごうとするサッカー、一方は厳しくタフにやり続けるサッカーという印象を持った。 前者はクラブのカラー、方針だと思うが、後者は指導者のカラーもかなり影響を受けているような気がする。試合の結果は80分の試合で3×1で後者クラブが勝利した。 試合内容自体、選手個々の内容も書きたいのだけれど、それよりもそれ以外の内容についてここでは触れたいと思う。 後者のクラブの指導者の言動は物凄く激しいものであった。傍から見ればあれは暴言だと誰もが取れるだろう。幸い、ベンチ側には観戦に来ていた保護者はおらずずっと反対側での観戦だっただけにどう感じるかなどの声は聞こえなかった。 私は両クラブベンチワークを拝見するために行ったり来たりしたわけだが、後者クラブの指導者の声だけが異様に際立つ。 勿論、Jクラブの指導者は元選手で引退してから下部組織を担当する者も少なくないとは思うし、指導者同士、少なくても都道府県地域クラブの指導者よりはお互いによく顔見知りで現役時代にも同じクラブ又は対戦したこともある顔ぶれが今度は指導者として戦うことになるとはいえ、やはりクラブの看板を背負うということから表面的に見せる顔と内心は別の感情があるはずだ。 勿論仲良く付き合いをして互いの経験を活かして育成年代のレベルアップを図っているという前提だとは思うが、その雰囲気は都道府県のリーグ、大会とは異質のものだということは大体察しがついた。 後者クラブの指導者の指導者としての姿勢、ブラジルではポストゥーラと呼ぶけれど、意味は端的に言えば【姿勢、姿そのもの】を表すのだけれど意味合いはもっと深い。 そこには指導者としての風格、気品というものも含まれた上でポストゥーラと呼ばれる。 そういった意味では後者クラブの指導者の言動にはこのポストゥーラは無かった。 だが、全てをそれで否定はできないとも感じるんだ。 確かに少年チームの指導者にも物凄く暴言を試合に吐いて、半ば選手を脅しかけているような人間がいるが、最初から最後までサッカーの指導者というポストゥーラは感じられないほど、サッカー的なアドバイスはないに等しくただ単に怒鳴り散らしているだけという印象を受けるが、Jクラブのその指導者はしっかりとサッカー的なアドバイスも試合中、ハーフタイムに行っていたのだ。「コラ、しっかり追え!!休ませるなこの野郎!!」と最後の「この野郎」は余計なのだが、相手に休ませるなという激と自分達も常に足を止めるなという意味では現在のサッカーにおいては単に「走れ!!走れ!!バカヤロウ」と怒鳴っている指導者とは違うと感じるし、選手達も萎縮している感じは受けない。 まぁセレクションで選出された選手が指導者にビビッているようでは半ば上に昇格していくのは無理だから「お前ら、絶対にあいつらには負けるなよ!!叩きのめせ、嫌いなんだよ」と個人感情も半ば入っているのでは?と思うようなくらい選手に気合入れているのが窺えた。 指導者のカラーは意外に対照的なのだが、僅か12クラブしか入れないリーグで凌ぎを削っているという空気をこの年代から醸し出すのであれば、私はこの指導者の暴言というか気合いは否定できないよ。 全く、都道府県にはない気合いの入れ方だからね。むしろ私自身もこの指導者に近いタイプの気質なのをただ抑えているだけなのかもしれないからね(笑) まさに闘いなんだ。「ジュニアユースだから・・・」という甘やかしは不要。 この年代だからしっかりと教育するのが普通だと思う。 よっぽどポストゥーラがなく、ただ威張っているだけの人間なら恐らくクラブ側もいくら下部組織だからといってもいつまでも置いては置かないだろうよ。 そのカラーが選手のプレーにもはっきりと出ていたよ。そのパワー、気合のサッカーが綺麗なサッカーに勝ったという結果になった。 どちらも今後トップでやって行くには大切な要素だ。だが、選手自体、パワー、スピード、蹴る能力などは既に都道府県のチームU15,U14とは比較にならないが、まだこの選手達が早い段階でプロとして目をつけられるという点では難しいと思った。 色々な面でね。 はっきりと判ることは、この関東のチームと都道府県チームとの差は大きいということと、試合に対しての臨ませ方、選手の臨み方もやはり違うのは、当然として違うと感じたよ。 最低限、あのレベルに位置して凌ぎあいに参加しなければ、選手同様指導者のレベルも上がらないと改めて確認することができる。そういった意味では面白いリーグだなと思ったな。都道府県で手こずっているレベルでは世界は見えないよね。 予想以上に都道府県のクラブも底上げしていくものでなければ、J下部レベルもさらなる向上はしないし、この年代の日本全体レベルも上がらないことも見えたよ。 まぁどこかのJクラブが試みているように要はユースとガチンコさせればいいだけなのだけれどね。少なくても、その辺の高校生ではまずU15に勝てないだろうな。 それぐらい、都道府県クラブと関東の差はスピード、パワー、蹴る技術においては比較にならないのが現実だ。 また指導者、クラブ同士のライバル心の空気を選手が何かしらで感じ取る習慣をつけた時に、海外で闘う本能のようなものが植えつけられることもあるはずた。
by cojb_column
| 2008-04-28 10:45
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