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今回は93さんのコメントと質問について触れて行きたいと思う。
「はじめまして。小学校の低学年をしているものです。いま1番の悩みはいわゆる巧い子と下手な子の試合での使い方です。試合に勝とうと思うと巧い順に。ってなってしまいますが、けど下手な子だって親だって試合に出たい、親もみたい。試合には下手な子のところをつかれ負ける。 小学校のうちは勝ち負けは関係ないなんていっても、連敗がつづけばチーム全体に暗さが出る、コーチの能力も疑われる。練習のときから下手な子には基礎をやって、巧い子はもう一個上のレベルでみっちりやりたい、おんなじ練習では伸び率がちがう。下手な子をどれだけ伸ばせるかが地域コーチの能力、課題ですよね。練習方法をレベルにあわせて変えた方がいいのか??cojb今野さんはこのへんは、どんな考えでしょうか?巧い子、下手な子の、練習方法、試合の使い方どう思いますか?レギュラー、サブの考え方、人数、など。個人的には大会をしぼって(年2回くらい)勝ちたい大会はレギュラー、サブをつくって、あとは均等に出場機会を与える。こんな風におもっています。なにかお考えや 、このことについて書いてあるブログ記事があれば教えてください。」 以下から自分の意見↓ 「巧い子と下手な子の試合での使い方」 「下手な子は基礎、巧い子はもう一個上のレベルで」「練習方法をレベルにあわせて変えた方がいいのか?」 はっきり言って、下手な子が本当に下手なのか?また巧い子が本当に巧いのか?はこの際自分の眼で視ていないから自分の場合は「下手と思われている子」と「巧いと思われている子」と言葉を変えてコメントしていきたいと思う。 どんな世界でも巧い、下手は存在するけれど、下手な子が「巧く」はならなくても「仕事のできる子」になることはできる。 そして長い目で見ると、今巧いと思われている子がこのままずっと巧い子でいられるか? また今周囲から下手と思われている子がこのままずっと下手だと思われ続けるのか? ただ地域レベルで『巧い』で終わるのかそれとも全国区、またプロとして軌道に乗れるような『巧い』になっていくのかは地域の底辺の指導者の指導に掛かっていると思う。 長い眼で見た時は実は先には指導者の指導次第で逆になっていることも大いに有り得ると思う。いや、実際あるんだ。 どんなコーチでも巧い子をグーンと伸ばさせて、試合で気持ちの良い試合を観て指導者も親も満足していた方がいいと思うよね普通は。 下手な子を「お前は下手」と言ってしまえばそれまで。下手でもサッカーが好きな子は何かのきっかけで取り組み方を覚え、巧くなる。下手でも好きであるということが幸いをもたらすことが多々ある。 そのきっかけづくりは指導者や周囲の誰かがやらなくては最初は無理。では本当に下手な子と思われる子は本当に下手なのか? 小学生特に、低学年のうちは例のごとく「足が速い、身体が大きい、突進力がある、性格が勝気」な子が「巧い」とされてしまう。まだこの年代で基礎能力が長けていて、パス、キック、トラップ、身体の使い方など基礎の根本の違いははっきりいって大きく差は無い。 「巧い子がいる」と噂を聞いて試合を視に行くと「足先巧い子」でも「仕事ができていない子」が多いのに驚く。 まぁ実際には高学年、いやU13、いやU15、もっとU18を視ても、基礎能力の差で巧い、下手を比較するなら大して差は無いのが怖い国と思っている。巧いとされている子が本当に巧いのか?ということも疑問に残ることも多い。 基礎ができない=良い仕事ができない。要は巧い子を育てるより、仕事ができる子を育てることも日本の底辺では絶対必要だと思う。情熱ある指導者が手掛けて「下手じゃん」と思われていた子が「巧い」と思われている子より試合で「仕事」ができるようにしていくことが大切と思う。 じゃあ、仕事ができる子って一体なんなの?ってくるよね? 試合で単純な指示一つでいい仕事ができる。「お前は体力あるから、そいつにぴったりとくっついていてみな!!」相手にドリブラーがいたら、ドリブラーがボールを持ったら、その下手と思われている子に第一戦闘部隊としてチェックに行かせる。半ば体当たりだ。 勿論、ボールを巧く奪えない可能性が高い。でもこの下手と思われている子が何もボールを奪う必要はない。後ろにいる多少でも巧い子にボールを拾わせればいい。ボールを拾った子が「巧い」とされそうだけど、実は第一戦闘部隊としてチェックにいった下手と思われている子がドリブラーに勇気を持ってチェックにいったからドリブラーがら上手くボールが離れ、見事に楽に後衛の子が奪えたということになる。 例えこれしかできなくても、この子のお陰でドリブラーを封じることができれば、この下手と思われている子が実は巧くなってしまうことがある。そしていつも「巧い」とされている子はドリブルに溺れ、毎回持ちすぎてボールを奪われミス連発。でも「巧い」のだろうね、ボール扱いは。でもね、どんなにリフティングがつけても、ドリブルが速くても、体格が大きくてもチームが勝つための仕事ができない選手は上のクラスに行けば行くほど「使えない選手」になっていることが多い。地味でも、器用でなくてもチームのために仕事ができる子が「巧い」とされていく時代が来なくては日本は本当の意味で強い選手は育たない。それを証拠に、少年時代に「巧い、巧い」とされ高校選手権に出て、プロ入りした選手、行方不明になった子多いでしょう?「巧い」だけではプロは通用しないということ。仕事がしっかりできない人間はプロでは通用しない。 ちょっとプロなんて世界が飛んでしまったけれど、まず下手と思われている子が本当に下手なのか?ということと、本当に下手なのであれば、下手と思われている子を「仕事ができる子」に変えて行くのが指導者の手腕だと思う。では何をしたらいいのか? 難しいことではない、巧い子が足の速さに身を任せて華やかなドリブル練習をしている時に、止める、出す、蹴る、視るなどの一見地味な基礎を色々アレンジして徹底させていくこと。やることは派手でもこれらの中身が詰まっていなければ先は乏しい。 1対1のマーク仕方、簡単に抜かれない方法などポイントを掴んで別メニューする。 その「下手と思われているチーム」がAとして「華やか巧いチーム」がBとするならば、明らかに「お前達は下手」と決め付けた分け方ではなくて、その辺は指導者も「巧く」なくてはならないと思う。そのチームから何人か試せるようになったら「巧い」とされているグループで試合をしてみては。勿論、捨て試合、平等試合なんてことではなく「巧い」「仕事ができる」子達をミックスさせて試合は勿論勝ちに行くの。 例え、仮に地域のボランティアコーチだとしても、しっかりと指導理念を持ってそれを徹底して保護者達に理解させて行くことが大切と思う。何故、どうやら下手チームAが一緒にいつもプレーさせられている理由が、前述した理念があれば、何も不公平なことなどはないと思う。ただ「巧い子」と「仕事ができる子」を準備しているだけだから。 要は、「巧い」と「仕事ができる」子をミックスして勝てるチームにしたいから出た行動とすれば、それは立派な理念と思う。そっちの方が子供達の先のサッカー人生にも繋がる。 日本には「一時巧い子」が多い。小学生で通用していた身体能力サッカーなどは、歳が上がるにつれて通用しなくなってしまうことがある。 また、良くなるまでのモチベーションとして、その「仕事」を確認するためにそのチームだけに確認試合を組んで挙げるのもいいと思う。 本当に『巧い』かそうでないかを低学年、しかも仕事がなされていない段階で決定してしまうよりまず当人のやる気と指導者の働きかけで近い将来、器用ではなくても本当にチームに貢献する『仕事ができる選手』に変身できる可能性も秘めているので、根気よく指導して行き、より多く『プロ』を具体的に目指せる子供を増やしていきましょう。 楽しいだけではなく、厳しさも加え日本の選手層を厚くしていく働きかけをしていくことだと思う。
by cojb_column
| 2007-09-20 23:40
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